Dave Skipper の「(D/R)CnSTRXn」はこのアルバムにあります:
https://wavefolder.bandcamp.com/album/i-go-i-e
- i. deep breathing [19min]: 1 take, unedited, no overdubs
- ii. time fracture [1min]: edited in Ableton Live from 3 further takes
- Sound sources: 3 gong samples, nothing else
- Gear: 4ms WAV Recorder, Make Noise Mimeophon, Make Noise Morphagene, Noise Engineering Kith Ruina, Noise Engineering Seca Ruina, Random*Source Resonant EQ, Random*Source Stereo Mixer
僕の曲のレコーディングプロセスのコンセプトノート:
STAGE 1: ARCHETYPE
サウンド(音)に対する私の見方を導くものとは?
- 創造 / Creation
神の命令の声(音)と共に無から宇宙が創造され、それによって、全てを支配し、全てを所有される神の威厳が確立された。音、科学的法則、原因と結果、目的、「偶然」、奇跡、時空。この全てが神の継続的な摂理と計画によるものである。神は全ての被造物が「優れたもの」であることを計画された。それは、音やそれを作り出すことが可能なもの全ても含む。創造のクライマックスとして人が創造され、神は人にこの世界を愛をもって司るという使命を与えた。
適応:音は知識、コミュニケーション、奉仕、想像力、また礼拝のツールとなりえる。
- 破壊 / Destruction
人が神に対して反発した結果、病(やまい)、不和、災害、そして死がもたらされた。私たちの人生、カルチャー、またアートがそれによって傷つけられた。神ののろいの判決が全ての被造物に重くのしかかる。
適応:音は時として、傷、危険、混乱、欺き、破綻、また分裂をもたらすことがある。
- 再生 / 新しい創造 / Re-Creation
しかし、神の揺るぎない計画は全宇宙の復元である。それは、イエス・キリストの死、復活、また永遠の君臨によってもたらされる。まずは人間が神ご自身と和解することに始まり、やがて全てのものが新しくされる。
適応:この場合、音は恵みと生まれ変わりの恩恵に預かるものとなり、また、それをを導く手段ともなる。
STAGE 2: ALCHEMY
私は音源をどのように選び、また用いたか?
- 組み立て / Construction
この音源には、どらの音だけが入った録音サンプルを3つ使った。実に綺麗な音である!儀式的な要素をほとんど含まない道具だったので、私には扱いやすかった。
- 解体 / Deconstruction
モジュラー・シンセサイザーを使ってそれぞれのサンプルから音を抽出し、それを分析、分解、歪曲、重複、また減衰させた。それをできる限り仏教のルーツから遠ざけることも確かに一つの意図ではあったが、それ以上の目的が私にはあった。
- 再建 / Reconstruction
音を解体することで新たなサウンド、フォーム、テクスチャーが生まれ、それは発展し続け、未知の領域へと広がっていく。即興で音を作り出しながら、新たなパターンや可能性が現れては予期しない方向へと進んだ。そこから、より刺激的で興奮するような音を選んでいった。
STAGE 3: ART(EFACT)
作品は作者の信仰をどのように具体化させるか?
- 具体化 / Embodiment
仏教の儀式でどらを鳴らすということは、始まりや終わり、また儀式の重要な変わり目の合図を表す。イエス・キリストの場合はどうか。時を超越したキリストの神性は、神が人としてこの世に来ることを布告するために歴史を揺るがした。
適応:物理的な指標としてのサウンドは、変化、驚き、物語、また行動へと導くものである。
- 抽象化 / Disembodiment
どらの長く鳴り響く音は、人生が次第に死の無に帰することの象徴である。それとは対照的に、イエスは人を「死の体」から救う。でも、一体どのように?それは、十字架上で私たちの呪いを背負って身代わりとなり、私たちが新たに満ち溢れる命を得られるように、死をかき消したのである。
適応:音はその源から切り離すことで、別の目的の為に再利用したり、新たな未来へと方向転換することができる。
- 再形成 / Re-embodiment
において、どらの音色は人を心地よい無の状態へと導くことで、安らぎをもたらすとされている。対照的にイエスは、彼に信頼を置く者のために、神の臨在にある永遠の平安、また不滅のカラダをもたらせてくださる。どのようにそれを成し遂げたか?それは、死から蘇り、腐敗しない新たなカラダを得たからである。
適応:音にノイズ(雑音)を加えることで、元の音は死に、新たな音は劇的で直観的な「カラダ」を持って再形成される。独創的な音の加工は、再生や蘇りといったようなキリスト教的要素を含んだテーマについて考えるように聴き手を促す。
原文: Dave Skipper
日本語訳: Grace Koshino
さらなる分析(英語のみ):
Temple Noise (series: Noise. Life. Death. part 4)
series: Noise. Life. Death.
series: A Brief History of Noise